最新モデルの買取価格推移・時期別の売却タイミング

著者:野口凜
知識
iPhoneの買取価格推移と最適な売却タイミングを説明する画像
iPhoneの買取価格は時期によって大きく変動します。最新モデルの価格推移パターンと、損をしない最適な売却タイミングを解説します。

最新モデルの買取価格推移・時期別の売却タイミング

せっかく高価なiPhoneを売るなら、できるだけ損しないベストな売り時を狙いたいですよね。特に最新モデルのiPhoneは発売直後から時間の経過とともに中古買取価格が変動していきます。ここでは、新型iPhoneの買取価格推移の傾向と、時期別の売却タイミングについて解説します。新作発表前後での相場変動や、「いつ売るのが一番お得か?」に迫ります。 一般的に、iPhoneの買取相場は発売直後がピークで、時間とともに少しずつ下がっていく傾向にあります。ただし、大きな下落ポイントがいくつか存在します。その代表が新型モデル発表のタイミングです。 - 発売~半年: 新モデル発売直後から数ヶ月間は中古市場に出回る台数が少なく、需要も高いため、買取価格は比較的安定しています。例えばiPhone15が発売された直後数ヶ月は、そのiPhone15自体を売る人が少ないため高値をキープし、一つ前のiPhone14もそこまで急落しません。 - 発売から約1年(次期モデル発表前): 新型発表が近づくと、多くの人が旧モデルを売却し始めます。毎年9月頃のAppleイベント前には、前世代モデルの買取価格が徐々に下がり始めます。新型の噂やリーク情報が出るだけでも需要が落ち着き、相場に影響します。 - 新モデル発表直後: これは大きな価格変動ポイントです。新しいiPhoneが発表・発売されると、旧モデル(前年モデル)の中古価格は明確に下がります。例えば「iPhone14 Pro」が発売されると、それまで高値を維持していた「iPhone13 Pro」の中古相場は一気に数万円単位で下落しました。多くのユーザーが買い替えで手放し、一気に供給過多になるからです。 - 発売から2年目以降: 型落ちして2年目に入るとさらに緩やかに下落します。ただ、iPhoneは他のスマホより値崩れしにくい傾向があり、2年経過でも新品定価の50%以上の買取価格が付くこともあります。3年目以降になるとさすがにバッテリー劣化やサポート終了の噂などで値が下がり、4~5年経過すると急激に市場価値が減少します。 新作発表の前後でどの程度相場が変わるのか、過去の例を見てみましょう。 - 例: iPhone13 (256GB) の場合 - 2022年8月(新型発表直前): 中古買取価格 約70,000円 - 2022年10月(iPhone14発売後): 中古買取価格 約55,000円 → わずか2ヶ月で15,000円ほど下落した計算です。このように、新モデル登場により前モデルは20%以上の価格低下が起こることもあります。 - 例: iPhone14 Pro (256GB) - 発売直後(2022年9月下旬): 中古買取価格 約130,000円前後(未使用に近い場合) - 発売1年後(2023年9月上旬): 中古買取価格 約90,000円前後 - 新型発表後(2023年9月下旬 iPhone15 Pro発売): 中古買取価格 約75,000円前後 → 1年間で徐々に3~4万円下がり、さらに新型発表直後に1.5万円ほど下がったイメージです。 上記は概算ですが、新型発表後の1~2ヶ月が特に大きな下げ幅となるのが分かります。逆に言えば、その直前に売却できればかなりの高値で売れたことになります。 以上の傾向から、最新モデル・現行モデルのベストな売却タイミングは次のようにまとめられます。 - 次世代モデルの発表・発売より前に売るのが理想。具体的には毎年8月~9月初旬頃までに手放すと良いでしょう。ギリギリでもAppleの新製品イベント(例年9月上旬~中旬)前までがおすすめです。その時期はまだ「最新機種扱い」なので高額査定が期待できます。 - 新型発表会の直前は狙い目。多くの人は新型を見てから売ろうとしますが、その前に動いておくことで、高値のうちに売却可能です。買取業者によっては新作発表のニュースが出た途端に旧モデルの査定額を下げることもあるので、情報に敏感になりましょう。 - どうしても新型が出てから売りたい場合(新型入手まで今のiPhoneを使いたい等)、発表直後より少し時期をずらすのも一つの手です。発表直後は売却希望が殺到し相場が急落しますが、1~2ヶ月経てば市場が落ち着き、若干持ち直す場合もあります。ただし発売直前ほどの価格には戻らないので、その間の下落分は諦める必要があります。 - モデルチェンジの内容も考慮: 新型iPhoneの進化度合いによっても旧モデルの値下がり幅が変わります。大幅なデザイン変更や機能追加があれば旧型離れが進み価格急落しやすく、マイナーアップデート程度なら旧型も根強い人気で相場が保たれやすいです。「S」モデル(マイナーアップデート年)は前モデルの価値が比較的落ちにくいなどの傾向もあります。 - 季節需要: 年末年始や新生活シーズン(3~4月)は中古スマホ需要が高まり、相場がやや上向くことがあります。タイミングを逃した場合、こうした時期にあえて売るのも手です。 - キャンペーン: 買取業者が期間限定で買取額アップキャンペーンを行うことがあります。新型発売前に「◯月◯日まで〇〇円UP保証」などを打ち出すこともあるので、そういった情報をチェックして活用するとよいでしょう。 実際に売却を考える際の具体的なアドバイスをまとめます。 - 新型発表の情報をチェック: Appleの新製品発表イベントは例年9月に開催されます。その2~3ヶ月前からニュースサイトやテック系メディアをチェックし、発表時期の予測情報を入手しておきましょう。 - 買い替えサイクルを計画的に: 2年縛りの携帯契約が終わるタイミングで機種変更する場合、その時期が9月前後なら早めに動いて旧モデルを高く売り、新モデルに乗り換えるのが理想的です。 - 複数の買取業者で査定: 売却時期が決まったら、複数の買取業者で査定を取り比較しましょう。業者によって得意なモデルや査定基準が異なるため、数万円の差が出ることもあります。 - 早めの行動が肝心: 「もう少し待てば…」と思っているうちに相場が下がることが多いです。特に新型発表が噂される時期は「売るなら早い方が得」と考えるのが無難です。 iPhoneの買取価格は常に変動していますが、この記事で紹介した傾向を把握しておけば、できるだけ高値で売却するチャンスを逃さずに済むでしょう。タイミングを見極めて、賢く買い替えを進めてください。

iPhone買取価格の推移パターン

新作発表前後での相場変動データ

ベストな売り時:いつ売るのがお得?

その他のタイミング要因

売却タイミングの実践アドバイス