はじめに
「iPhoneって本当に値落ちしないの?」 「新しいiPhoneが出たら、古いモデルはどうなる?」
実際にiPhone買取店を経営するプロフェッショナルに話を聞きました。 業界歴10年以上のベテランが語ります。 中古スマホ市場の裏側を公開します。
この記事では、インタビュー動画の全文文字起こしをもとに、以下のトピックを深掘りします。
- iPhoneが「5年後も高値で売れる」理由
- Galaxy・中国製スマホとの値落ち率比較
- 韓国からの「レトロiPhone」爆買い需要
- iPhone 17発売時の市場変動予測
- 買取店の裏側:業者vs個人の買い争い
この記事で分かること
- なぜiPhoneは他機種より圧倒的にリセールバリューが高いのか
- 売却タイミングを見極めるための市場知識
- 買取価格を左右する「見えない需要」の正体
iPhoneは本当に値落ちしない?プロの見解
「iPhoneは最強」と断言する理由
買取店経営者が最も強調したのがiPhoneのリセールバリューの高さです。
「やっぱりiPhoneは一番値落ちしづらい。iPhoneはもう最強だと思います。」
プロが挙げた3つの理由を紹介します。
5年経っても売れる圧倒的な需要
「5年経っても結局ウン万で売れちゃってるんで、iPhoneはすごいですね。」
iPhoneは発売から5年経過しても一定の需要があります。 他のスマホメーカーにはない特徴です。
理由は以下の3つです。
- 長期的なOSアップデート対応(Apple公式が5-6年サポート)
- ブランド力による安心感(中古でも「壊れにくい」イメージ)
- 修理パーツの入手しやすさ(世界中で流通)
これらの要因が「古くても売れる」市場を作り出しています。
スマホに詳しくない層にも最適
「本当に何もスマホが趣味じゃなくて、突然スマートフォン欲しいだけだったら、iPhoneがリセールもいいし、解約も楽なんで。」
技術的知識がなくても安心して使えるという特性が中古市場での需要を支えます。
- 設定がシンプル(Androidと比べて初心者向け)
- キャリアの縛りが少ない(SIMフリー化が容易)
- 売却時も簡単(データ消去方法が統一されている)
世界中で流通する普遍的価値
国内だけでなく、海外からの買い需要も旺盛です。 後述のレトロカメラブームが代表例です。
国内市場が飽和しても価格が下がりにくい構造になっています。
Galaxy vs iPhone
Galaxy Sシリーズは「準最強」
iPhoneに次いで値落ちしにくいのがSamsung Galaxy Sシリーズです。
「サムスン全然、ギャラクシーが全然値下がりしない。Sシリーズ1年2年経って、1年2年くらいじゃまだまだ人気なんじゃないですかね。」
Galaxyが健闘する理由
- ハイエンドモデルの品質:S23、S24などフラッグシップは性能が高い
- ブランド認知度:「サムスン」のネームバリュー
- 海外需要:アジア圏でのAndroid需要
ただし、プロの見解では**「iPhoneには及ばない」**とのことです。 2-3年後の残存価値では明確な差が出ます。
中国製スマホの立ち位置
「オッポ、シャオミあたりは結構人気。やっぱネームバリューなんでしょうね。」
中国製ハイエンドスマホの特徴
- 新品価格が安い(コスパ重視層に人気)
- ブランド力はiPhone・Galaxyに劣る
- 値落ちは激しいが、一定の需要は存在
買取店での位置づけ
- 大量入荷時のキャンペーン品として扱われる
- リセールバリュー目的で買うには不向き
海外需要の衝撃
旧型iPhoneが爆売れする理由
韓国からの旧型iPhone買い需要が驚異的です。
「韓国さんがレトロカメラブームらしくて、5Sとかこんなちっこいやつをみんなもう買いに来ますね。すごい買いに来て。」
韓国で旧型iPhoneが人気の理由
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レトロカメラとしての価値
- iPhone 5S・6SEの4インチディスプレイが「コンパクトで可愛い」
- 独特の画質が「エモい写真」を生む
- SNS映え文化との相性
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ファッションアイテム化
- 最新機種とは別に、サブ機として所持
- Y2K(2000年代リバイバル)トレンドとの融合
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価格の手頃さ
- 日本の中古市場で数千円〜1万円程度
- 韓国国内価格より安く入手可能
買取店への影響
「入ったら抜けるか入ったら抜ける。本当に枯れちゃう。」
需要が供給を大幅に上回っています。 入荷したらすぐに売り切れる状況です。
中国からのまとめ買い需要
「中国の人もつながいます。やっぱまとめ買いの人多い。商売、商売だと思います。」
韓国だけでなく、中国からも業者が大量購入に来ています。
主な目的は以下の3つです。
- 中国国内での転売
- 修理用パーツの確保
- コレクター向け販売
新機種発売時の市場変動
旧モデルの買取価格はどうなる?
インタビューではiPhone 17(仮称)の発売時期についても言及がありました。
「iPhone 17シリーズが発売されると思うんですけど、いつもだったら連年新しいものが発売された時に…」
新機種発売時の典型的な市場動向
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発表前(1-2ヶ月前)
- 旧モデルの買取価格が緩やかに下落開始
- 「売り急ぎ」層の増加
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発表直後
- 旧モデルの価格が急落(特にフラッグシップ)
- 新機種予約組が旧モデルを売却に出す
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発売後1-2ヶ月
- 市場に旧モデルが溢れ、価格は底値付近
- この時期が「買取には最悪、購入には最良」
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発売後3ヶ月以降
- 市場が落ち着き、価格が安定
- 新機種の初期不良情報で旧モデルに回帰する層も
売却のベストタイミング
新機種発表の1ヶ月前には売却を完了しておくのが理想的です。 発表後は買取価格が20-30%下がることもあります。
買取店の裏側
来店客の2割は「業者」
「うちに来る人、業者さん多分2割ぐらい業者さんじゃないですか。でも買ってる数で言ったら相当多いですね。めちゃくちゃ多い。」
業者の特徴
- まとめ買い:一度に数十台購入
- セール時に集中:一般客の時間帯を避ける配慮も
- 転売・修理目的:国内外への再販売
個人客との違い
- 個人:自分+家族用(2-3台程度)
- 業者:50台以上も当たり前
人気商品の奪い合い
「業者さんも欲しいし、個人の方も欲しいし、もう攻め際って感じであるっすね。めちゃくちゃ大変。どうやって売り分けようか、みたいな。」
買取店が直面するジレンマ
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業者優先だと個人客が不満
- 個人客:「いつも売り切れで買えない」
- リピーター離れのリスク
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個人優先だと業者が離れる
- 業者:安定的な大量購入先
- 売上への影響大
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解決策の模索
- 購入台数制限
- 時間帯での分離
- 予約制度の導入
まとめ
プロが教える「賢い売却」の5原則
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iPhoneのリセールバリューは最強
- 5年後も売れる唯一のスマホ
- Galaxy Sシリーズも健闘するが、iPhoneには及ばない
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新機種発表の1ヶ月前に売却完了
- 発表後は価格が20-30%下落
- 早めの行動が高値売却の鍵
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海外需要を意識する
- 旧型iPhoneでも韓国・中国で需要あり
- 「売れないだろう」と諦める前に査定を
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業者の動きを見る
- セール時に業者が群がる = 需要が高い証拠
- 一般公開前の先行販売情報をチェック
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タイミングが全て
- 市場の波を読む
- 「今が売り時」を逃さない
次のステップ
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