iPhoneを売るとき、「Apple公式のTrade Inを使えば手軽で安心かも」と思う人は多いでしょう。確かに手続きは簡単です。でも、実際の査定額を比べると、独立系買取業者との差が最大37,600円になることがあります。
この記事では2026年2月時点の実際の価格データをもとに、Apple Trade Inと買取業者を徹底比較します。どちらが得か、状況別に正直に解説します。
Apple Trade Inとは?仕組みと基本ルール
Apple Trade Inは、Apple公式サイトや直営店でiPhoneを下取りに出すサービスです。キャリア(docomo・au・SoftBank)の下取りとは別の制度で、メーカー直営の買い替えプログラムです。
審査に通る端末の条件
Apple Trade Inを利用するには、いくつかの条件があります。電源が入って正常に充電できること、ディスプレイが無傷で正常に動作すること、カメラが機能すること、これらは必須です。加えて、アクティベーションロックがオフであること、液体による損傷がないことも求められます。
言い換えると、画面割れ・水没・電源が入らない端末は原則として対象外になります。審査に引っかかると査定額は100円、または無料リサイクルへ回されます。
還元方法は「Apple製品購入クレジット」のみ
見落としやすい重要なポイントがここにあります。Apple Trade Inで受け取れるのはApple Store向けのギフトカードまたは購入クレジットのみです。現金振込はありません。
iPhoneを売ったお金を生活費に充てたい、別のメーカーのスマホを買いたい、という場合にはApple Trade Inは使えません。「Apple製品しか買わない」という人向けの仕組みです。
実際の価格を比較(2026年2月最新データ)
2026年1月に更新されたApple公式価格と、独立系買取業者の相場を並べました。128GB基準・新品同様の美品での比較です。
【iPhone 16 Pro】Apple Trade In: 約89,000円 → 買取業者高額帯: 110,100〜126,600円 差額: +21,000〜37,600円
【iPhone 15 Pro】Apple Trade In: 約85,000円 → 買取業者高額帯: 81,000〜96,000円 差額: ほぼ同等〜+11,000円
【iPhone 15】Apple Trade In: 約65,000円 → 買取業者高額帯: 69,000〜82,000円 差額: +4,000〜17,000円
【iPhone 14 Pro】Apple Trade In: 約68,000〜94,000円 → 買取業者高額帯: 69,000〜81,000円 差額: ほぼ同等
【iPhone 13】Apple Trade In: 約41,000〜66,000円 → 買取業者高額帯: 40,000〜48,000円 差額: 条件次第で逆転
新しいモデルほど買取業者が有利で、iPhone 16 Proでは最大3.7万円の差が出ます。古いモデル(iPhone 13以前)になるほど差は縮まります。
重要な注意点として、AppleのTrade In価格は「新品同様の美品」が前提です。少しでも傷や汚れがある端末は減額され、実際の受取額はさらに下がります。
Apple Trade Inが絶対に不利な3つのケース
ケース1:画面割れ・外装ダメージがある
最も大きな差が出るのがここです。Apple Trade Inでは画面割れや外装ダメージのある端末は原則として100円査定、または無料リサイクルになります。
一方、独立系買取業者はこうした端末を「外装ジャンク」枠として一定額で買い取っています。AppleBuyersの場合、iPhone 15 Pro 128GBの外装ジャンクでも46,000円で買取しています。100円と46,000円の差は比べるべくもありません。
ケース2:現金が必要な場合
Apple Trade Inの還元はAppleクレジットのみです。近い将来にApple製品を買う予定がない場合、受け取ったクレジットをすぐに使えません。
独立系買取業者は査定額を翌日〜数日以内に銀行振込で受け取れます。生活費や他の目的に充てたい場合は選択肢が変わります。
ケース3:分割払い(ローン残あり)の端末
分割払い中の端末をApple Trade Inに出すことは技術的には可能ですが、キャリアへのローン残債は別途支払い続ける必要があります。Trade Inで得たクレジットがローンに充当されるわけではないため、実質的な恩恵は限定的です。
独立系買取業者であれば、分割払い中でも査定と買取が完了し、現金を受け取った上でローンだけ残すという整理ができます。
逆にApple Trade Inが「あり」なケース
不利なケースばかりを挙げましたが、Apple Trade Inを選ぶ合理的な理由も存在します。
2026年4月2日まで増額キャンペーン実施中
2026年4月2日まで、Apple公式の下取り増額キャンペーンが実施されており、対象モデルで最大15,000円の増額があります。このキャンペーン期間中は通常より差が縮まります。
次のiPhoneをApple Storeで購入する予定があり、端末に傷や割れがない場合は、一度公式サイトで見積もりを取って比較することをおすすめします。
手続きの手軽さを重視する場合
新しいiPhoneを購入するタイミングで同時に手続きが完了するため、別途梱包・発送・振込待ちが不要です。ただし、この「手軽さ」に対して最大3〜4万円のコストを払う覚悟が必要です。
まとめ:Apple Trade Inは「条件次第でお得」
Apple Trade Inは決して詐欺的なサービスではありませんが、「Appleが公式だから安心・お得」と思い込んで使うと損をする可能性があります。
新品同様で傷一つない端末を、次のiPhone購入時に手軽に下取りに出したい場合は合理的な選択です。しかし、画面割れ・水没・現金還元が必要・古いモデルという状況では、独立系の買取業者が数万円単位で高い結果になることがほとんどです。
どちらを選ぶにしても、まず両方で見積もりを確認することが最善です。Apple Trade Inはオンラインで2分で見積もりが取れます。買取業者も多くが即時査定に対応しています。比較してから決断しても遅くはありません。
※価格データは2026年2月時点。Apple Trade In価格は2026年1月更新値。買取業者価格は市場相場を参考にしており、実際の査定額は端末の状態・タイミングにより異なります。
