知識

iCloudサインアウトとリセットガイド

2025年3月11日野口凜
iPhoneのiCloudサインアウトと初期化の手順を説明する画像

iCloudサインアウト・初期化の方法

iPhoneを手放して他人に譲渡したり、iPhone買取に出したりする際は、iCloudからのサインアウトと端末の初期化(リセット)が必須です。これらの操作を行わずに端末を渡してしまうと、後から個人情報の流出や「アクティベーションロック」による利用制限などトラブルにつながります。ここでは、iPhoneの設定画面からできるiCloudサインアウトと初期化の具体的な手順、および注意点をわかりやすく説明します。

iCloudからサインアウトする手順

まずはiCloud(Apple ID)からサインアウトする方法です。サインアウトすることで、あなたのApple IDにこのiPhoneが紐付かなくなり、次のユーザーがスムーズに利用開始できます。手順は以下の通りです。

設定アプリを開くiPhoneのホーム画面から「設定」アプリを開きます。Apple IDの設定へ設定画面の最上部にある「[あなたの名前] > Apple ID、iCloud、メディアと購入」をタップします。サインアウトボタン画面を下にスクロールし、一番下にある「サインアウト」ボタンをタップします。パスワード入力Apple IDのパスワードを入力して確認します。データの保存確認iPhoneに保存したいデータ(連絡先、メモなど)があれば、該当する項目をオンにしたままにします。サインアウト完了最後に「サインアウト」を選択して完了です。これでiCloudとの紐付けが解除されます。

サインアウト後は、このiPhoneでiCloudのサービス(写真の同期、バックアップなど)が使えなくなります。必要なデータは事前に他の場所に保存しておきましょう。

iCloudからサインアウトする前に、必要なデータのバックアップを忘れずに行ってください。特に写真や連絡先など、クラウドに保存されているデータは、サインアウト後にアクセスできなくなる可能性があります。

iPhoneを初期化(リセット)する手順

iCloudからサインアウトしたら、次は端末の初期化です。これにより個人データが完全に消去され、工場出荷時の状態に戻ります。

設定アプリを開くiPhoneのホーム画面から「設定」アプリを開きます。一般設定へ「一般」をタップします。リセット画面へ一番下までスクロールし、「リセット」または「転送またはiPhoneのリセット」をタップします。全てのコンテンツと設定を消去「全てのコンテンツと設定を消去」を選択します。この操作により、端末内のすべてのデータと設定が削除されます。パスコードの入力iPhoneのパスコード(暗証番号)の入力を求められるので入力します。初期化の実行最後の確認画面で「iPhoneを消去」をタップすると初期化が始まります。完了までしばらく時間がかかります。
iPhoneの初期化画面

初期化完了後の確認事項

アクティベーション画面の確認初期化が完了すると、「こんにちは」画面(初期設定画面)が表示されます。この画面が表示されれば、正常に初期化されたサインです。アクティベーションロックの解除確認「iPhoneを探す」がオフになっていることを確認します。オンのままだと、次のユーザーが使用できなくなります。SIMカードの取り外しお使いのSIMカードを忘れずに取り外してください。特に買取に出す場合は必ず行いましょう。
初期化は取り消しできない操作です。実行前に必要なデータのバックアップを必ず確認してください。また、iCloudからのサインアウトを忘れると、アクティベーションロックが解除されず、買取価格が大幅に下がる可能性があります。

これでiPhoneの売却準備は完了です。バックアップを取り、iCloudからサインアウトし、初期化まで完了していれば、安心して端末を手放すことができます。

[iPhoneを査定](https://applebuyers.com)

サインアウト・初期化する際の注意点

事前にバックアップを取る初期化を行うとデータは復元できなくなるため、必要な写真や連絡先などはiCloudバックアップやPCへのバックアップを事前に実施しておきましょう。Apple Watchのペアリング解除iPhoneとApple Watchを連携している場合、初期化前にApple Watchのペアリング解除もしておいてください。解除しないと、後で新しいiPhoneでペアリングできないことがあります。